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南谷真鈴、前に彼女のことをニュースで知ったのは確かテレビニュースだったと思う。
七大陸最高峰登頂記録の達成と、ユニクロがスポンサーについていることに驚いた。
19歳での七大陸最高峰達成は日本人最年少の記録だ。

先日本屋でこの本を見つけ、さっそく購入してみた。
未知の世界への好奇心、好奇心を膨らます情熱、着実な計画、強い意思からは人生の大切なものを改めて教えられた気がする。
また、なぜ七大陸最高峰日本人最年少登頂記録を目指したかの明確な理由が清々しい。

この本では、七大陸最高峰の他に南極点に達し、あとは北極点に達することを目指していた。
そして今年(2017年)4月13日にスキーで北極点に達し、20歳で探険家グランドスラムを達成した。

最初は、植村直己や田部井淳子の時代とは少し冒険の価値も変わってきたと思っていた。
だが、彼女は純粋に自分自身を探し求めている。
この経験で、私はもっと私らしくなれる。

冒険は夢のかたちに過ぎない。
夢の価値を語るのは傍観者の批評でしかないと思い知らされた。

彼女にとってこの探険家グランドスラムは冒険の終わりではなく、きっと自分探しの始まりなのだろう。
そう感じながらこの本を読み終えた。

夢の邪魔をするのは自分の弱さだけ





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