book0023

この本は脚本家の田中澄江の山と花の随筆集だ。
タイトルの通り、花と山を一対とした思い出の綴りになっている。

私もここ数年少しずつ山の花を覚え始めだした。
山を登り始めて「日本百名山」の本に行き着いたように、山の花を憶え始めると自然と「花の百名山」の本に行き着いた。
花を覚えると景色の見れない雨の山行でも楽しいものになる。
同じ山でも咲いている花が違うと、山は別の景気を描いてくれる。
山の思い出に花が加わると、記憶はさらに思い出深いものになる。


花を眺めて山を思い、山に来ては花を思う。

さて次はどの花を眺めにどの山へ登ろうか。
そう思いながらこの本を読んでいる。