8月の連休は寄り道しながら裏銀座を縦走することにした。
今回は4泊5日と、自分の中で最長の山行となる計画だ。
予報では休み中は良い天気が期待できそうだ。
あとは体力がもつか、それだけが心配だ。
まあ、いくつかのエスケープルートもあるので心配はない。
さあ、どんな山行になるか楽しみだ。
朝5時に信濃大町駅をタクシーで出発。
七倉で登山届けを提出し、高瀬ダムに5時45分頃に到着。
準備を整えて、5時55分に登山開始。
稜線を眺めながら、あそこを歩くんだと思いを巡らせる。
まずあの不動沢トンネルを抜ける。
トンネルを抜けるとすぐに、不動沢吊橋という長い吊り橋がある。
吊り橋を渡るとキャンプ指定地がある。
キャンプ指定地を過ぎてしばらく行くとブナ立尾根の道標がある。
6時30分、ここから尾根に取り付く。
道標の上には12の数字があり、11、10と減っていく。
そして0が烏帽子小屋になる、というわけだ。
いきなりこんな階段が続く。
10の標識のあたりで、結構きつくなっている。
4泊5日の装備ということもあるが、なかなかきつい傾斜が続くのだ。
というのも、ブナ立尾根は北アルプス3大急登の一つになっている。
残る2つは早月尾根(剱岳)と合戦尾根(燕岳)。
もっと言うと、この尾根は日本三大急登の一つにもなっている。
残る2つは西黒尾根(谷川岳)と黒戸尾根(甲斐駒ヶ岳)。
・・・。
きついわけだ。
広い場所では結構な人が休んでいる。
9が「ごんた落し」だったので、8のこの場所で一区切りのあとの休憩のようだ。
休むと登るのがつらくなるので、頑張ってここは通過する。
これはツバメオモトの実のようだ。
8:55、ちょっとバテてきたので、ここで大休憩をとる。
昨日凍らせてきたソルティーライチが冷たくて旨い。
このあとグレープフルーツも1個食べた。
これで2人とも復活した。
9時40分、三角点。
三角点は数字では4になるので、3分の2来たことになる。
それにしても、ひたすら登る尾根だ。
あと3分の1、頑張ろう。
稜線が近づいてきた。
左に烏帽子岳が見え、右の南沢岳、不動岳へと稜線がつながる。
南沢岳と不動岳の間の大崩壊がすごい!
・・・と思っていたら、この辺も結構切れ落ちている。
問題はないが、気をつけて進もう。
表銀座の稜線。
下写真左が燕岳方面~上写真右が大天井岳方面。
左奥が餓鬼岳、その手前が唐沢岳。
左下に七倉ダムがあり、その奥は大町市街も見える。
この辺はお花畑が広がっている。
ネバリノギラン、リンドウ、コウゾリナ、オトギリソウといった感じだ。
11時15分、烏帽子小屋に到着。
いや~、メッチャ疲れる登りだった。
テントを張ったら、烏帽子岳に向かおうと再び烏帽子小屋へきた。
ヘトヘトに疲れていたためか、テント場の写真を撮り忘れてしまった。
そのあと、小屋でテントの受付をして、山バッチや飲み物を買った。
一通り澄ませたら、嫁さんが腹が減ってきたことに気づく。
小屋前のベンチで休み、食事をとることにした。
嫁さんが、ここで余っていたものを消費、いや消化していく。
・・・。
俺はまだいま一つ食欲がない。
暑いのは好きなくせに、暑さに弱く寒さに強い。
小屋の前は一面のイワギキョウのお花畑になっている。
ゆっくり小屋前で休んだら、12時30分に烏帽子岳に向かう。
燕岳と同じように下は花崗岩の砂地が広がっている。
前方に見えているのは前烏帽子岳だ。
足元にはコマクサがあちらこちらと咲いている。
そして、こちらはコゴメグサ。
途中、眼下にスタート地点の高瀬ダムが見えた。
黒部ダムに次いで台2位の高さで、岩を積み上げるロックフィル方式で出来ているそうだ。
ダムの左側に岩の壁面が見える。
タクシーの運転手さんの言うところでは、3人で6年ほどで積み上げたらしい。
こちらは、タカネツメクサ。
前烏帽子岳まで来ると、烏帽子岳が姿を現した。
予報に反して今日は雲ってしまい、烏帽子岳からの景色は期待出来そうにない。
景色は明日の縦走にとっておこう。
最後の方では、こんな鎖があったり、
こんな階段やトラバースがあったりした。
13時30分、烏帽子岳山頂。
ここが山頂なのでゆっくりできない。
すぐに嫁さんに交代する。
続いて嫁さんも登頂。
この狭い山頂の横に岩場のテラスがあったので、そこで少し休む。
足元にはトウヤクリンドウが咲いていた。
さらに先には、四十八池と南沢岳が見える。
晴れていれば針ノ木岳や立山まで見えるようだ。
13時45分に下山開始。
さて、テントに戻ってゆっくりしよう。
烏帽子岳と南沢岳・不動岳との分岐まできた。
振り返ると、雲がどけて目線の先にまた南沢岳と不動岳の間の大崩壊が見える。
ブナ立尾根からも見上げたが、凄い迫力だ。
前烏帽子岳あたりで再び烏帽子岳を眺める。
この景色を見たくてこの山行を計画したようなものだ。
前烏帽子を越えると烏帽子小屋は見えたが、その向こうに三ツ岳は雲に隠れて見えない。
小屋の向こうに下りていくとテント場がある。
小屋で何か食べようかと迷ったが、テントに戻って食べることにした。
トイレは小屋の外にある。
ちょっとサイズが小さく、気を抜くと頭をぶつけしまう。
14時50分、テント場に戻る。
少し休んで16時、夕飯はカップうどんとコーヒーで済ませた。
ブナ立尾根の疲れが残っている。
さて明日は三俣まで行かなければならない。
朝2時に起きるために早く寝ることにした。
外の人達の山談義を聞きながら眠りについた。
・・・。
その後、雷の音で目が覚めたが、「こっちに来るなよ。」と思いながらまた眠りに落ちた。
烏帽子岳・野口五郎岳 - 裏銀座のち竹村新道、ときどき噴湯丘 1日目
烏帽子岳・野口五郎岳 - 裏銀座のち竹村新道、ときどき噴湯丘 2日目
烏帽子岳・野口五郎岳 - 裏銀座のち竹村新道、ときどき噴湯丘 3日目
今までの山行一覧
あとは体力がもつか、それだけが心配だ。
まあ、いくつかのエスケープルートもあるので心配はない。
さあ、どんな山行になるか楽しみだ。
朝5時に信濃大町駅をタクシーで出発。
七倉で登山届けを提出し、高瀬ダムに5時45分頃に到着。
準備を整えて、5時55分に登山開始。
稜線を眺めながら、あそこを歩くんだと思いを巡らせる。
まずあの不動沢トンネルを抜ける。
トンネルを抜けるとすぐに、不動沢吊橋という長い吊り橋がある。
吊り橋を渡るとキャンプ指定地がある。
キャンプ指定地を過ぎてしばらく行くとブナ立尾根の道標がある。
6時30分、ここから尾根に取り付く。
道標の上には12の数字があり、11、10と減っていく。
そして0が烏帽子小屋になる、というわけだ。
いきなりこんな階段が続く。
10の標識のあたりで、結構きつくなっている。
4泊5日の装備ということもあるが、なかなかきつい傾斜が続くのだ。
というのも、ブナ立尾根は北アルプス3大急登の一つになっている。
残る2つは早月尾根(剱岳)と合戦尾根(燕岳)。
もっと言うと、この尾根は日本三大急登の一つにもなっている。
残る2つは西黒尾根(谷川岳)と黒戸尾根(甲斐駒ヶ岳)。
・・・。
きついわけだ。
広い場所では結構な人が休んでいる。
9が「ごんた落し」だったので、8のこの場所で一区切りのあとの休憩のようだ。
休むと登るのがつらくなるので、頑張ってここは通過する。
これはツバメオモトの実のようだ。
8:55、ちょっとバテてきたので、ここで大休憩をとる。
昨日凍らせてきたソルティーライチが冷たくて旨い。
このあとグレープフルーツも1個食べた。
これで2人とも復活した。
9時40分、三角点。
三角点は数字では4になるので、3分の2来たことになる。
それにしても、ひたすら登る尾根だ。
あと3分の1、頑張ろう。
稜線が近づいてきた。
左に烏帽子岳が見え、右の南沢岳、不動岳へと稜線がつながる。
南沢岳と不動岳の間の大崩壊がすごい!
・・・と思っていたら、この辺も結構切れ落ちている。
問題はないが、気をつけて進もう。
表銀座の稜線。
下写真左が燕岳方面~上写真右が大天井岳方面。
左奥が餓鬼岳、その手前が唐沢岳。
左下に七倉ダムがあり、その奥は大町市街も見える。
この辺はお花畑が広がっている。
ネバリノギラン、リンドウ、コウゾリナ、オトギリソウといった感じだ。
11時15分、烏帽子小屋に到着。
いや~、メッチャ疲れる登りだった。
テントを張ったら、烏帽子岳に向かおうと再び烏帽子小屋へきた。
ヘトヘトに疲れていたためか、テント場の写真を撮り忘れてしまった。
そのあと、小屋でテントの受付をして、山バッチや飲み物を買った。
一通り澄ませたら、嫁さんが腹が減ってきたことに気づく。
小屋前のベンチで休み、食事をとることにした。
嫁さんが、ここで余っていたものを消費、いや消化していく。
・・・。
俺はまだいま一つ食欲がない。
暑いのは好きなくせに、暑さに弱く寒さに強い。
小屋の前は一面のイワギキョウのお花畑になっている。
ゆっくり小屋前で休んだら、12時30分に烏帽子岳に向かう。
燕岳と同じように下は花崗岩の砂地が広がっている。
前方に見えているのは前烏帽子岳だ。
足元にはコマクサがあちらこちらと咲いている。
そして、こちらはコゴメグサ。
途中、眼下にスタート地点の高瀬ダムが見えた。
黒部ダムに次いで台2位の高さで、岩を積み上げるロックフィル方式で出来ているそうだ。
ダムの左側に岩の壁面が見える。
タクシーの運転手さんの言うところでは、3人で6年ほどで積み上げたらしい。
こちらは、タカネツメクサ。
前烏帽子岳まで来ると、烏帽子岳が姿を現した。
予報に反して今日は雲ってしまい、烏帽子岳からの景色は期待出来そうにない。
景色は明日の縦走にとっておこう。
最後の方では、こんな鎖があったり、
こんな階段やトラバースがあったりした。
13時30分、烏帽子岳山頂。
ここが山頂なのでゆっくりできない。
すぐに嫁さんに交代する。
続いて嫁さんも登頂。
この狭い山頂の横に岩場のテラスがあったので、そこで少し休む。
足元にはトウヤクリンドウが咲いていた。
さらに先には、四十八池と南沢岳が見える。
晴れていれば針ノ木岳や立山まで見えるようだ。
13時45分に下山開始。
さて、テントに戻ってゆっくりしよう。
烏帽子岳と南沢岳・不動岳との分岐まできた。
振り返ると、雲がどけて目線の先にまた南沢岳と不動岳の間の大崩壊が見える。
ブナ立尾根からも見上げたが、凄い迫力だ。
前烏帽子岳あたりで再び烏帽子岳を眺める。
この景色を見たくてこの山行を計画したようなものだ。
前烏帽子を越えると烏帽子小屋は見えたが、その向こうに三ツ岳は雲に隠れて見えない。
小屋の向こうに下りていくとテント場がある。
小屋で何か食べようかと迷ったが、テントに戻って食べることにした。
トイレは小屋の外にある。
ちょっとサイズが小さく、気を抜くと頭をぶつけしまう。
14時50分、テント場に戻る。
少し休んで16時、夕飯はカップうどんとコーヒーで済ませた。
ブナ立尾根の疲れが残っている。
さて明日は三俣まで行かなければならない。
朝2時に起きるために早く寝ることにした。
外の人達の山談義を聞きながら眠りについた。
・・・。
その後、雷の音で目が覚めたが、「こっちに来るなよ。」と思いながらまた眠りに落ちた。
烏帽子岳・野口五郎岳 - 裏銀座のち竹村新道、ときどき噴湯丘 1日目
烏帽子岳・野口五郎岳 - 裏銀座のち竹村新道、ときどき噴湯丘 2日目
烏帽子岳・野口五郎岳 - 裏銀座のち竹村新道、ときどき噴湯丘 3日目
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