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1日目の後半、大天井岳の様子とその後の台風はどうであったか。
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段々とガスが濃くなってきた。

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そして足も重くなってきた。
早く大天荘に行って休みたい。

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やっと大天荘が見えた。

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午後1時8分、大天荘に到着。

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風が吹く中、テントを設営した。
他は2張りほどだった。

設営困難なほどの風ではなかったが、それなりに手間取った。
油断するとテントが飛ばされる恐れがあるからだ。
前に蝶ヶ岳でペグダウンしていないテントが20mほど飛ばされたことがある。
テントの中には大きな石を2個入れてきた。

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この天気、外にいる人もまばらな感じだ。

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とりあえず、山小屋に行ってみる。

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ルートマップがいい感じで描かれている。

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室内もオシャレな感じになっていた。
嫁さんは小物を物色している。

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外に出てみると、晴れ間が出ていた。
雲も勢いよく流れている。
しばらく槍が雲から顔を出すのを待ってカメラに収める。

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テントに戻ろうとすると、嫁さんが「山頂に行こう。」と言ってくる。

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そこで目の前の山頂に向かうことにする。
近いとはいえ、台風の状況次第でこの後どうなるかは判らない。

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午後2時30分、大天井岳山頂。
槍が雲から顔を出すのを待って記念撮影。

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さらにしばらく待つと雲が動き、遠くの景色も見えてきた。
慌ててカメラを出し、「ごめん、景色のジャマだ。チトどいてくれ。」と嫁さんに頼む。
普段ならこんなことは言わないし、言えない。

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正面が黒部五郎、その右が三俣蓮華岳。
左端に双六岳があるはずなのだが、雲で見えない。

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左が三俣蓮華岳で右が鷲羽岳。
その間に三俣山荘があり、その奥は北ノ俣岳。
北ノ俣岳は太郎平から黒部五郎に向かったときに歩いた。

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三俣蓮華岳と鷲羽岳の鞍部をズームすると三俣山荘(画面左側)が見えた。
8月の裏銀座縦走ではここに2泊して黒部五郎に寄り道する予定だった。

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中央の3つのピークが左から鷲羽岳、ワリモ岳、水晶岳。

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中央の3つのピークの左端が真砂岳で、右端が野口五郎岳。

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燕岳とその奥は後立山の山々。

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有明山越しの安曇野方面。

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そして再び雲が景色を包み始める。

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槍の穂先に人がいるのが見える。

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山頂での景色を楽しめて、大満足な嫁さん。
後ろで槍と反対側に向かって手を振る人もいる。

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ブロッケンが見えていた。

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台風が造りだす美しい雲の変化に見とれてしまう。

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山頂は風が凄い。
早く下に下りて休もう。

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今回の山行の目的の一つは達した。

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さあ、後は風が強くなる前に食事を済ませよう。

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夕食はラーメンだ。

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乾燥野菜がたっぷりと入っている。

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食後に買った小物を並べてみる。

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まだ5時前だ。
外はまだ明るい。

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何度かトイレに寄りに外に出た。
台風が近づき、段々と風が強くなってくる。
さて、今晩は大丈夫だろうか。

暗くなると風雨の勢いが増してきた。
いよいよだ。
さあ、寝てしまおう。
・・・
はっ、
ビンタされたように目が覚める。
濡れたテントが風に押されて露出した顔を叩きつけてくる。
テントの中も濡れてくる。
・・・
テントのポールが折れるかもしれない。
フライがなくなるかもしれない。
それでも朝になれば台風は過ぎる。
そう信じるしかない。
・・・
ゴアテックスのシュラフカバーが濡れからシュラフと自分をを守ってくれる。
手で シュラフカバーの入口を握って閉じる。
寝そうになると握った手がゆるんで、顔がテントに叩きつけてられる。
・・・
目が覚めるとテントが開いている。
風でフライの入口が開き、テントの入口も開く。
慌ててそれぞれのチャックを閉める。
それを何度か繰り返す。
・・・
ん?
外で人の声がする。
どうやら誰かのテントが倒壊したようだ。
今、何時頃だろうか。
・・・


大天井岳~常念乗越 - 最悪の台風、最高の景色 1日目前半
大天井岳~常念乗越 - 最悪の台風、最高の景色 1日目後半
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